UK job support schemeについて

以前、Furloughという政府のスキームについて説明しました。
これは、従業員を解雇させないために、従業員を働かない状態でも、その給与の大半を政府が負担してあげる、というスキームでした。

これは、ロックダウンで仕事が無くなった際に、従業員を全て解雇して、その後経済が復活した後に再度雇用するという経済的な無駄をなくすのと、人々の給与のサポートが主目的でした。

このFurloughというスキームは終わりを告げ、ここから先はJob support schemeというものに変わります。

これは今までよりも、雇用者側に負担を強いる、逆に言うと政府側の負担は軽くなるスキームになります。

簡単に説明すると、これまで8時間働いていた従業員を、2時間38分(33%以上)だけ雇用します。

雇用者は2時間38分の給与を当然、支払います。

これによって、従業員は5時間22分がこれまでよりも減ってしまうことになります。

そこで、
その1/3を雇用主が負担し、
その1/3を政府が負担し、
その1/3は従業員が負担(要は払われない)
ことにするというスキームとなります。

大きな違いは
・従業員が働かなくてはいけないこと
・雇用者側の負担が大きくなったこと
でしょうか。

実際に働く人にはサポートが与えられるというのは、経済を動かす上では良い考え方なのかもしれませんが、一方で、

未だにビジネスを再開できない業界の人たちはサポートを受けられない事になります。
例えばナイトクラブとか劇場の方々とかですね。

ホテルや旅行業界なども、劇的に仕事が減っているので、この33%働くという状況ですらないとなると、このような方々は対象とならないですね。。。苦しいです。

そしてそんな最中、イギリスの1日の新規感染者が1万人を超えました。
こうなると、再度ロックダウンの可能性が出てきます。地域としては一部ロックダウンしている地域も増えつつあります。

本当に一部の人たちの生活を大きく苦しめている可能性があります。

政府の財源も無限では無いので、いたしかたないところもありますが、本当につらい状況になっている、ということです。