ACCA受験者に朗報。SBRとSBLの形式が9月から変わります。
今回は試験のシラバスの変更についてです。
動画でも説明しています。
9月の試験から、
Strategic Business Reportingと
Strategic Business Leaderの科目において
一部試験形式の変更があります。
まだ初級、中級レベルの受験生には
直接関係はありませんが、
将来的に受験することになるので、
知っておいて欲しい情報です。
さて、変更ですが、
基本的には日本人受験者にとっては
良い変更だったかな、
と思っています。
SBR(Strategic Business Reporting)
こちらはIFRS財務会計の
最上級のレベルの科目です。
合格率は50%程度。
全て記述式の試験です。
学習内容に変更はありません。
そのため、現在学習中の方は、
変わらず学習すれば大丈夫。
変更点としては、
一番最初の問題において、
Excel上に初めから連結財務諸表が
ドラフトしてあるので、
それを正しく直して
完成させていくような問題がでます。
SBRにおいては連結決算が
最重要論点なので、
連結財務諸表については
白紙から書けるくらいの
レベルになっておく必要があります。
そのため、
予めドラフトの財務諸表が
書かれていようが、
書かれていまいが
あまり関係はありません。
むしろあらかじめ
ドラフトしてくれているので、
解答時間としては少し短くなるので、
少し受験生に優しい変更に
なったかなと思います。
Practice Platformに、
見本の問題が掲載されています。
受験生は是非目を通して、
慣れておいてください。
動画で説明しています。
SBL (Strategic Business Leader)
こちらは大きな総合問題を
1問解く試験です。
A4で10枚~15枚程度の分量の
資料が渡されます。
問われる内容は多岐にわたります。
財務分析、非財務情報分析、Ethics、
内部統制、コーポレートガバナンス、等々…
様々な視点からの問いに対して、
プロとして分析、
論理的に解答していきます。
全て記述式です。
こちらも合格率は50%程度です。
これまではこの試験は
4時間の記述式の試験でした。
大量の資料を時間内に読み取り、
一気に解答を記述していくような
試験でした。
なかなか厳しい形式なので、
いずれ変更されるだろう、
と思っていたのですが、
やはりここで変更となりました。
問題に使われる資料の一部
(A4で10枚程度と考えられます)
は事前に2週間前に受験者に
公開になります。
対象の会社やその産業の背景を
じっくりと2週間、
理解する時間が与えられます。
その上で、実際の試験では
追加の情報が与えられたうえで、
質問が公開されます。
これに3時間15分以内に
回答していくことになります。
動画でも説明しています。
4時間の試験から
3時間15分の試験に減ったのは、
速読や記述が苦手な方には
朗報になります。
事前の資料を良く読み込み、
どんな問題が出題されそうか、
どういったことを解答したらよいか、
というのを
事前にシミュレーションする
時間が与えられます。
しっかりと事前準備する日本人には
朗報かと思います。
Ethics Moduleというのも
しっかりと事前にやった上で、
準備して臨めば、
3時間15分以内にしっかりと解答が
出来るのではないかと思います。
基本的に試験の内容は変わりません。
形式が変わるだけです。
勉強方法も変える必要は
ありませんので、ご安心ください。
こちらもPractice Platformに
見本の問題が出ていますので、
受験生の方は確認してみましょう。
今回は日本人にとっては
優しい変更だったと思います。
ますますACCAは
受験しやすくなったと思いますので、
始めようかと迷っている方は
是非検討してみてください。
日本語で効率的に勉強したい方は、
ご連絡をください。
それでは、また。