日本公認会計士試験に英語が追加される件について

2027年から公認会計士試験に英語導入|IFRS時代に“本当に効く”のは?

「公認会計士試験に英語が入るらしい」「IFRSの重要性が増している」——この話題が現実味を帯びてきました。
2027年(令和9年)から、日本の公認会計士試験(短答式)で英語による出題が行われる方針が示されています。
これは小さな変更に見えて、会計・監査の世界が“日本語だけで完結しない”方向へ進んでいることを示す、象徴的な出来事です。

2027年から何が変わる?英語導入の概要

金融庁(公認会計士・監査審査会)が公表した方針では、2027年(令和9年)第I回の短答式試験から、
英語による出題を行うとされています。導入の背景として、IFRS適用企業の拡大やグループ監査への対応などにより、
公認会計士業務と英語との関わりが拡大している点が挙げられています。

ここで重要なのは、「英語が少し混ざる」という事実そのものよりも、試験制度が
“実務が国際化している”という前提に寄せられ始めたことです。
つまり今後は、受験生にとっても実務家にとっても、英語を避けて通る戦略が取りづらくなっていきます。

なぜ今、英語とIFRSが重要になるのか

会計・監査の現場では、英語とIFRSが必要になる場面が確実に増えています。理由はシンプルです。
企業活動のグローバル化に伴い、財務情報の作成・監査・説明責任が「国内だけ」で閉じなくなったからです。

  • IFRS適用企業の増加により、IFRSベースでの議論が必要になる
  • グループ監査では海外構成単位(component)との連携や資料読解が増える
  • 投資家対応・開示でも英語の資料やコミュニケーションが増える

そして厄介なのは、英語もIFRSも「知識として知っている」だけでは足りない点です。
実務で求められるのは、理解力+運用力+説明力(表現力)
“読める”だけでなく、“説明できる”ことが評価の分かれ目になります。

USCPAは“国際化の方向”とズレやすい理由

国際資格として日本でよく比較されるのがUSCPA(米国公認会計士)です。
USCPAは確かに知名度が高く、米国基準・米国税務・米国監査の理解を深める点では強力です。
しかし、今回の「英語×IFRSを強化する」という流れに対しては、USCPAは必ずしも最適な選択ではありません。

学びの中心がUSGAAPであり、IFRSは“主役”になりにくい

USCPAの学習は、制度の成り立ち上、どうしてもUSGAAP(米国会計基準)が中心になります。
IFRSを“前提として運用する”訓練をしたい場合、USCPAだけでは学びが分散しやすく、
「IFRSで考えるという能力」を作りにくいのが現実です。

英語も「長文の表現力」を鍛えにくい(試験形式の問題)

さらに重要なのが英語力です。USCPA試験は、セクションごとにMCQ(選択式)
TBS(タスクベース・シミュレーション)で構成されます。
もちろん英語の読解は必要ですが、学習プロセス全体として
英語で論理を組み立て、説明文として書き上げる“表現力”を鍛える設計にはなりにくいと言えます。

まとめると、USCPAは「米国の会計・監査の理解を深める資格」としては優秀でも、日本の会計士協会も言うような
“IFRSを土台に、英語で説明・議論できる会計人材”を最短で育てる方向性とは一致しにくいのです。

ACCAがピッタリ合う:IFRS×英語“表現力”を鍛える設計

では、英語とIFRSの重要性が増す時代に「まさにフィットする」学びは何か。
その有力候補が、国際会計資格であるACCAです。

IFRSが前提。最初から“IFRSで考える”訓練になる

ACCAは国際色の強い資格であり、特に企業報告(Corporate Reporting)領域では
IFRSを前提としたケースで判断する力が重視されます。
つまり学習の中心が「IFRSでの意思決定」になりやすく、
断片的な知識ではなく、体系としてIFRSを理解しやすい設計です。

初級のFinancial Accounting、中級のFinancial Reporting、上級のStrategic Financial Reporting、と3回の段階に分けてしっかりとIFRSについて学び、IFRSで議論するレベルにまで高めることができます。

英語で「説明する」ことが前提。試験が表現力を要求する

ACCAの試験では、単なる正誤選択ではなく、シナリオに基づいて
判断理由を説明するタイプの問いが増えます。
これは「英語を勉強する」というより、英語で会計を使う訓練そのものです。
将来、英語での監査コミュニケーションや、IFRSベースの説明責任が求められるほど、
この“表現力”の差が効いてきます。

公認会計士試験が英語を取り入れ始めたという事実は、
“英語で仕事をする会計士”が例外から標準に近づくことを意味します。
その未来を先取りして準備するなら、最初から英語とIFRSを前提に学ぶACCAは合理的です。

今後、ACCA受験者が注目されると考えられる理由

これまで日本では、国際資格としてUSCPAの知名度が先行しやすい状況がありました。
しかし、制度面でも実務面でも「英語×国際基準」へのシフトが進むほど、
評価軸は“どれだけ本気で英語とIFRSを運用できるか”に移っていきます。

そのとき、ACCA学習者は次の点でこの能力が身に付きます。

  • IFRSが前提の環境で学び、判断の型を作っている
  • 英語での読解だけでなく、説明・議論(表現)に慣れている
  • 知識が国際監査・国際財務の現場に接続しやすい

だからこそ、2027年からの日本の公認会計士試験の変化は「受験制度の話」に留まらず、
ACCA受験者が改めて注目される土壌を作る可能性があります。
もちろん最終的な評価は実務で決まりますが、少なくとも「準備の方向性」としては、
時代がACCAの学びに追いついてくるイメージです。

まとめ:これからの会計人材は「英語でIFRSを運用できる」

2027年(令和9年)から公認会計士試験(短答式)で英語による出題が始まる方針は、
IFRS適用企業の拡大やグループ監査対応など、実務の国際化を反映した動きです。
これは、英語とIFRSの重要性が“加速度的に増す”ことのサインでもあります。

その流れの中で、USCPAはUSGAAP中心であり、試験形式もMCQとシミュレーションが中心で
「英語での表現力」や「IFRSを前提とした思考」を磨きにくい面があります。
一方ACCAは、IFRS×英語で判断・説明する訓練が学習プロセスに組み込まれており、
これから求められる会計人材像に“まさにピッタリ”と言えます。

もしあなたが、単なる資格取得ではなく、5年後・10年後に
国際財務・国際監査の現場で価値を出したいなら——。
「英語とIFRSをどこまで本気で身につけるか」を基準に、学びの選択をしてみてください。

日本語で学習したい方は是非セミナーにご参加ください。

https://acca.reiwa-accounting.com/line/open/OmTrJ0K2vRrE?mtid=RWp47xsfxYj5

 

 

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