簿記・USCPA・ACCA|10年後に価値が残るのは?AI時代に“勝てる学び”の結論

AI時代に勝てるのはACCA一択である。

会計・経理の仕事は「つぶしが効く」「生活が安定しやすい」と言われます。

もちろん、全ての仕事はAIや技術の進化によって変化します。

しかし、会計の仕事が存在し、それが重要であることは今後10年でも大きくは変わらないでしょう。

ただし、どの資格・どの学びを選ぶかで、10年後の立ち位置は大きく変わります。

AIの進化、国際化、会計基準の変化により、簿記検定やUSCPAなど、これまで“評価されやすかった資格”が、そのまま将来価値につながるとは限りません。

本記事では、簿記検定・USCPA・ACCAを「次の10年」という視点で比較し、英語・IFRS・コーポレートファイナンス・英語で会計を説明する力というトレンドから、ACCAがより重要になる理由を整理します。

結論:10年後に価値が伸びやすいのはACCA

最初に結論です。

10年後に価値が残り、伸びやすいのはACCAだと考えます。

理由はシンプルで、ACCAが次の4つのトレンドに最も正面から対応しているからです。

  • グローバルビジネスがより進行する中で、英語がビジネスの共通言語であり続ける
  • 新興国の成長と共にIFRSが今後も拡大し続ける
  • 会計分野において記帳などよりも、コーポレートファイナンスや経営の知識がより重要になる
  • AIの進化などにより、人間として会計を説明できる能力の重要性が増す

前提:AI時代に価値が落ちる会計スキル、上がる会計スキル

AIが発達すればするほど、価値が落ちやすいのは「定型作業」「ルール通りの処理」です。

一方で価値が上がるのは「判断」「説明」「提案」です。

価値が下がりやすい 価値が上がりやすい
仕訳・記帳のスピード 会計判断の妥当性を説明する力
定型集計・ルーチン決算 利害関係者(CFO/監査/投資家)への説明力
正解が1つの選択問題処理 トレードオフを整理し提案する力
国内ローカル限定の知識 IFRS×英語×国際ビジネスの汎用力

この前提を踏まえると、資格は「知名度」よりも、どんな能力を鍛える設計かで選ぶ必要があります。

簿記検定:基礎教養としては重要。でも“武器”にはなりにくい

簿記検定は会計の構造理解に役立ちます。

仕訳や財務諸表のつながり、原価計算の考え方は、会計人材の土台としては有効です。

ただし10年後を考えると、簿記で鍛えがちな「技能(記帳・処理のテクニック)」は、既に会計システムによってかなり重要性が薄れてきていますし、今後はよりAIと会計システムの進化によってに置き換えられやすくなります。

  • 領収書・請求書の読取 → AIが自動読み取り、自動仕訳
  • 定型的な処理 → AIが判断して自動化
  • 決算書のドラフト作成 → システムが生成

つまり簿記は、今後も「前提知識」として重要ですが、それ単体で差別化しづらい方向に進みます。

10年後、簿記は基礎知識になり、知識が活かせる資格ではなくなる可能性がより高まっていきます。

USCPA:日本では評価されてきた。しかし“世界標準”ではない。

USCPAは日本で知名度が高く、転職市場でも評価されやすい面があります。

ただし10年後の「国際ビジネスでの汎用性」という観点では、構造的な制約が目立ちます。

USCPAの中心はUSGAAP。だが世界はIFRSへ収束している

USCPA学習の中心はUSGAAP(米国会計基準)です。

米国の税法や米国の監査法などを学習する資格であることを忘れてはいけません。

しかし国際業務(海外子会社、投資家対応、クロスボーダー取引)では、IFRSや国際監査基準が前提になり続けています。

日本の公認会計士試験もこのために英語とIFRSの内容を追加したことがその一つの証拠です。

結果としてUSGAAPは、米国国内のためのローカル基準としての色合いが強まっていきます。

選択式中心では「英語で説明する力」がつかない

前述した通り、AIは様々なことを答えてくれます。

そんなAI時代に人が持つ能力として、最も価値があるのは、「会計を使って英語で説明・提案できる力」です。

与えられた情報から正しいものを選ぶようなことはAIが一瞬で判断して処理します。

単純に計算をして答えを出すことも一瞬です。

ところが選択式中心の試験は、AIができることをしているにすぎません。

人間がするべきことは、本質から判断し、特に対面などでしっかりと説明をして説得をすることです。

USCPAの選択式では、英語を読む力は鍛えられても、本質から判断して、英語で説得する力がつかないという限界があります。

10年後に求められるのは、正解を当てる力よりも、判断の妥当性を英語で説明できる力です。この差は大きくなります。

USCPAはなぜ縮小していくのか

過去10年の現実

USCPAは2015年前後をピークに、

  • 受験者数が約30%前後減少

  • 若年層の参入が鈍化

  • 米国内で監査人不足が社会問題化

しています。

これは一時的な不況ではなく、構造的な縮小です。

かつては日本企業もその他の国の企業も米国会計基準を採用した企業が多くありましたが、IFRSの台頭により、米国会計基準が基本的には米国でしか使われない基準となったため、これを学習する人が減少するのは当然の流れになります。

最大の理由:USGAAPが世界基準ではなくなった

USCPAの学習の中心はUSGAAP(米国会計基準)です。
しかし現在、国際ビジネスの前提はIFRSです。

  • 国際M&A

  • 多国籍企業の連結

  • 海外投資家対応

これらの場面でUSGAAPが使われることは、ほぼありません。

日本企業もかつてはUSGAAPを採用してい会社はありましたが、そのほとんどはIFRSへの変更を完了させました。

また、日本基準からIFRSへの変更をしていく企業も増えています。

USGAAPは今後も「アメリカ国内向けの基準」として残りますが、世界標準になることはありません。

日本では何故かUSCPAを学習する人が多いですが、それは専門学校があって、なんとなく自分でも合格できそうな良さそうな資格だからと錯覚を抱き続けているにすぎず、ほぼほぼ役に立たない無駄なことを勉強しているのが実態です。

今後10年の予測

USCPAの規模が過去10年で約30%縮小した流れを踏まえると、
今後10年でさらに 20〜30%程度の縮小が起きても不思議ではありません。

USCPAは、

  • 米国内で働く人向けの資格

  • 国際資格ではなくローカル資格

という位置づけが、より明確になっていくでしょう。

日本でも今後もUSCPAが伸び続けるとしたら、それは日本にとっては良い流れではないと考えています。

IFRSや英語での表現力を付ける学習に切り替えるべきです。

過去10年でACCAはどれだけ成長したか

一方で、ACCAは、この10年で着実に成長してきました。

  • 会員数:約17万人 → 約25万人(約1.5倍)

  • 学生数:約43万人 → 約52万人

年平均で見ると、

  • 会員:年 +4%前後

  • 学生:年 +2%前後

という安定した成長です。

これはイギリスで受験者数が増えているのではなく、新興国を中心に増加し続けているということです。

重要なのは、実際に資格を取得する会員が増え続けている点です。

なぜACCAは伸び続けているのか

理由は明確です。

① IFRSを前提に設計されている

ACCAは最初からIFRSを軸にしています。
世界の会計の流れと、資格の設計がズレていません。

英語でIFRSを学びたいというニーズのある人が世界中にいるという事の証でもあります。

IFRSは今後も拡大し続けます。

IFRSは「どこまで広がるか」の段階に入りました。

IFRSは原則主義であり、暗記よりも判断と説明が求められます。

だからこそ、IFRSの理解は国際会計の土台であり続けます。

② 会計+ファイナンス+経営の視点

ACCAでは、学習内容も簿記のような単なる技術ではなく、本質的な理論を学びます。

  • コーポレートファイナンス

  • 管理会計

  • 戦略・ガバナンス

など、経営人材として必要な知識も体系的に学びます。

学習内容で考えると圧倒的にACCAがこれからの時代で圧勝します。

財務会計はある意味では記録作業です。

これはAIなどが自動的に処理をできるようになりますので、それを活かした高次元の仕事が重要になります。

つまり10年後の会計人材は「記録する人」ではなく「数字で意思決定を支える人」です。

DCF、資本コスト、投資判断、投資価値評価。

こうしたコーポレートファイナンスは、経営と会計の橋渡しになります。

ACCAはFinancial Managementの科目などを通じて、経営に直結するファイナンスを体系的に鍛えます。

 

③英語で会計を説明できる能力の価値が爆発的に高まる

英語はビジネスの共通言語であり続けると考えられます。

AI翻訳が進化しても、意思決定の場では「翻訳された英語」ではなく「英語そのもの」で議論されます。

契約・財務諸表・投資家資料・経営会議…国際実務の中心は英語です。

英語で仕事をすることが前提の時代は、アメリカが世界経済の中心である以上は今後も続きます。

ヨーロッパではほとんどの国の人が英語をもう使えるのが当たり前になっています。

 

英語ができるようになるのはもうこれからの国際競争の時代でスタンダードになるとして、

一方で人間はAIとの競争をしていくことになります。

AIが強いのは「計算」「定型処理」「正解が1つの領域」です。

一方でAIが弱いのは、前提条件を整理し、利害関係者に合わせて表現を変え、トレードオフを説明し、提案することです。

ACCAは、この領域を試験で鍛えます。

最終レベルでは、CFO/CEO向けにレポートを書き、提言し、判断の根拠を示します。

英語が流暢かどうかよりも、プロとして伝わる構成・論理・結論が求められます。

 

ACCAは、

  • IFRSやコーポレートファイナンスの知識を前提とした判断の妥当性

  • 会計から導かれる経営への影響と判断

  • 株主や取締役など利害関係者への数値や論理を用いた説明

英語で書かせる試験です。

これはAIが最も苦手とする領域です。

実際にAIにこのレベルの難しい論点の判断をさせると、平気で間違えた答えを導いてくることがありますし、AIでは経験に基づいた判断ができません。

そもそもAIがいくら言っても、平気で間違いをしているかもしれないので、最終的に信じられませんよね。

人間であれば信じられますし、最終的に責任をもって発言ができます。

そのためこの分野は10年後も価値が落ちにくい能力です。

次の10年を予測する

過去10年の実績と構造を踏まえると、次の10年はこうなる可能性が高いでしょう。

  • 簿記:会計の基礎教養として残る(実務での利用は限定的)

  • USCPA:米国内向け資格として縮小

  • ACCA:国際ビジネスでの価値がさらに上昇

ACCAは、今後10年で

  • 会員数30万〜40万人規模

  • 国際ビジネスでの認知度向上

というシナリオも十分に現実的です。

 

比較まとめ:10年後の評価軸で見るとこうなる

資格 強み リスク 10年後の活き方
簿記 会計の基礎体力 技能(処理)がAIで陳腐化 土台としては有効
USCPA

日本での知名度

過去の実績

USGAAPの国際汎用性が限定的

英語表現力が育ちにくい

米国関連業務に最適
ACCA

IFRS×英語記述×経営視点

IFRS採用企業での採用

長期戦になりやすい 国際業務・経営寄りキャリアで価値が伸びる

結論:ACCAは「選ばれる」のではなく、10年後に“残る”

英語がビジネスの言語であり続けること。

IFRSが世界で拡大すること。

コーポレートファイナンスや経営の知識が重要になること。

英語で会計を説明できる力の重要性が増すこと。

 

これらは一時的なブームではなく、本質的な構造変化です。

これらが同時に進む世界で、ACCAはすべてに真正面から対応しています。

だからこそ、ACCAは「流行らせなくても」必要とされ続ける資格になります。

ただ単に評価されるための資格ではなく、AI時代・グローバル時代に生き抜く力を作りたい方は、改めてACCAという選択を検討してみてください。

 

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