ACCAの学習方法完全ガイド

ACCA学習方法ガイド

失敗しない全体設計と教材の正しい使い分け

 

ACCAに興味を持った方から、最も多く受ける質問はこれです。

「ACCAって、結局どうやって勉強すればいいんですか?」

13科目、英語、IFRS、記述式試験。情報だけを見ると難しく感じるのも無理はありません。

しかし結論から言うと、ACCAは“正しい学習設計”さえ作れれば、社会人でも十分に合格可能な資格です。逆に、やみくもに英語教材に手を出したり、教材の役割を理解せずに勉強すると、途中で挫折する確率が一気に高くなります。

この記事では、

  • ACCA試験の本質的な構造
  • 学習で絶対に押さえるべき考え方
  • Kaplan・BPP・Study Hub・Practice Platform の使い分け
  • 日本人受験生がつまずきやすいポイント
  • 英語が苦手でも合格するための現実的な戦略

すべて含めて解説します。


そもそもACCAはどんな試験なのか

まず理解しておくべき大前提があります。ACCAは暗記試験ではありません。

ACCAは会計士として、

  • IFRSを理解しているか
  • 数字の意味を説明できるか
  • 経営判断として妥当かどうかを考えられるか
  • それを英語で簡潔に伝えられるか

を問う試験です。

ACCAの3つのレベル構造

ACCAは13科目ありますが、次の3段階に分かれています。

  • Applied Knowledge(入門):選択式中心、基礎理解
  • Applied Skills(基礎〜実務):選択+記述、実務的な判断
  • Strategic Professional(応用):ほぼ全て記述、プロとしての意思決定

これはつまり、

いきなり英語で論文を書かせる試験ではなく、英語と会計を段階的に鍛えていく試験

ということです。


ACCA学習の最大の勘違い:「英語ができるようになってから」

多くの日本人受験生が最初にしてしまう勘違いがあります。

「英語ができるようになってからACCAをやろう」

これは完全に逆です。

ACCAは英語を学ぶ資格ではなく、英語で会計を使えるようになる資格です。

もちろん基礎的な英語力がないと学習が先に進みませんが、

英語が完璧になるのを待っていたら、一生スタートできません。

世界でも英語が完璧ではないのにビジネスをしている人はいくらでもいるわけですから、もうこれは初めてしまうしかないです。

 

学習の基本原則①:完璧主義は即捨てる(合格点は50点)

ACCAの合格点は50点です。100点満点を狙う試験ではありません。

日本人の感覚だと合格は80点くらいと思いがちですが、その発想は捨てる必要があります。

重要なのは、

  • 頻出論点を確実に拾う
  • 部分点を取りにいく
  • 書けるところをできるだけ書く

という解けない問題を無くすというのではなく、

一点でも多く拾うという思考です。

英語が多少拙くても、会計的に正しく論理が通っている答案にはきちんと点が入ります。


学習の基本原則②:「読む」より「解く」

KaplanでもBPPでもテキストは分厚いです。ですが、最初から最後まで読む必要はありません。

効率の良い学習はインプットよりもアウトプットの量を増やすことです。

おススメしているのは、次の流れです。

  • ① 全体像をざっと把握
  • ② 問題を先に解く(たくさん間違える)
  • ③ 間違えた論点だけテキストに戻る
  • ④ 間違えた問題を再度解く
  • ⑤ 本番形式で更に解く

沢山の問題を解くうちに、試験のパターンや重要論点がわかってきます。

これがわかれば50点は決して不可能ではない点数です。

問題演習が主役、テキストは補助です。


教材は「役割分担」で使うとうまくいく

ACCA学習では無料のものや有料のものなど様々な教材があります。

学習の方法やどの教材を柱にするかは人によって違うと思います。

それぞれの教材には、役割があります。

① Kaplan・BPP:学習の中心(問題演習+理解深化)

KaplanとBPPは、世界中のACCA受験生が使う王道教材です。

基本的には最高クラスの教材なので、これを使っておけば教材が原因で落ちることは無いので安心です。

役割は「問題を解き、間違えたらテキストに戻り、論点を理解する」という学習の軸です。

  • Kaplan:シンプルで取っつきやすい
  • BPP:網羅性が高く、理解が深い

ただし、どちらが良いかは人それぞれ。

私は序盤はKaplan、終盤はBPPにしましたが、今思うとおそらくどちらでも受かりました。

重要なのは、必ずどちらか一方に絞って、特に問題集の方を使い倒すことです。

② Study Hub:補助的な確認ツール(理解の穴を見つける)

Study Hubは比較的新しくACCAが用意してくれた無料学習コンテンツです。

メイン教材として利用することも出来なくはないとは思いますが、例題などを交えた詳細な解説という意味では上記KaplanやBPPに軍配が上がると思います。

位置づけは「追加の問題演習」「理解できているかの確認」「抜け漏れ防止」です。

Study Hubはスマホやタブレット環境でも学習しやすいというのが最大のメリットです。

おすすめの使い方は、

  • Kaplan/BPPで問題演習を中心に学習 
  • Study Hubで更に問題演習などを進めて更に論点を潰していく

という流れです。

Study Hubは学習環境を更に整えて、更に問題をとき、理解を深めていくためのツールとして非常に有効です。

③ Practice Platform:本番直前の最重要ツール(時間内に点を取る訓練)

試験が近づいてきたら、最重要になるのがPractice Platformです。

ここでは過去問が格納されていたり、模擬試験が格納されおり本試験に近い形式・時間制限・記述量で練習できます。

ACCAの中級・上級レベルでは記述式の試験となり、ExcelやWordのような形式で試験に解答していきます。

紙を持ち込むこともできず、スクリーン上で全てを完結させるので、慣れが必要になります。

この慣れを作るためにはPractice platform以外に方法がありません。

このPractice platformには試験の1か月前になるとMock Examという模擬試験を格納してくれます。

特に試験の直前期はPractice platformに格納されている問題は時間を測って全て解くべきです。

この段階では、新しい知識を増やしたり完璧理解を目指す必要はありません。目的はひとつ。

制限時間のプレッシャーを持ちながら、PCの画面を操作してスピーディーに解答していくという技術を体に覚えさせること

 

④ Kaplan・BPPのオンライン講義は「英語ヒアリングができる人向け」

KaplanやBPPのオンラインラーニングは、英語のヒアリングを問題なくこなし、英語講義を聞いて理解できて、資金的余裕がある方には非常に良い教材です。

英語でインプットができて英語でアウトプットができるのであれば、それが最高効率であることは間違いありません

一方で、私を含めて、ネイティブ環境で育っていない日本人受験生の多くは「英語を読む」ことはできても、「英語を聞いて理解する」ということは必ずしも瞬時にはできません。

講義をする講師は必ずしもアメリカ英語でもなく、イギリスの地方の訛りがあったり、インドや香港などの訛りがある場合もあり、しかも専門用語が多く入ってくると、ヒアリングに意識を取られてしまい、自分のヒアリング力の無さが気になってしまい、会計の学習の本質に集中できないケースが起こりがちです。

私は英語で講義を聞いても結局時間効率が落ちると判断しました。

基本的には全てテキストや問題集を読んで行くという方法で学習を進めたのもそれが理由となります。

⑤ 日本語教材:理解の土台作りと英語答案への橋渡し

当社の日本語教材・サポートは、

  • 会計・財務の複雑な考え方を日本語で理解・整理
  • 何が重要で何が不要かを明確化
  • 英語答案時にどう考えて記載していくのか橋渡し

する役割に特化しています。

理解の土台を日本語で作ってから英語での問題演習に入る

これだけで学習効率は大きく変わります。

問題数を増やすことが、合格率を決める(Study Hub・Practice Platform活用)

ACCAはアウトプット試験です。

憶えて選択式で選べば良いというような小手先の試験ではありません。

受験者の本当の実力を見抜いてきます。

「テキストを読んだ」「解説を理解した」だけでは合格レベルに届きません。

Kaplan/BPPの問題集を解きながら理解を深め、Study Hubで補助的に確認し、直前はPractice Platformで本番形式に慣れる。この流れで問題量を増やすことが最も再現性の高い戦略です。

問題量=合格確率(と言っても言い過ぎではありません)

 

まとめ:最も再現性の高いACCA学習ルート

最後に、この記事の要点を「役割分担」と「流れ」でまとめます。

  • Kaplan/BPP:メイン(問題集を解き、テキストで理解を深める)
  • Study Hub:補助(理解の穴を確認するために解く)
  • Practice Platform:直前(本番形式・時間配分・点の取り方を仕上げる)
  • 日本語教材(当社):土台(理解の整理と英語答案への橋渡し)

ACCAは短期で取れる資格ではありません。

しかしその分、AI時代・グローバル時代でも通用する力が確実に身につきます。

英語が理由で諦める必要はありません。

多くの場合、問題は「能力」ではなく「時間」と「やり方」です。

もし、どの教材をどう使えばいいか分からない/今の勉強法が正しいか不安/日本語で一度整理したい、という方はご相談ください。

 

正しい学習設計を作ることが、ACCA合格への最短ルートです。

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