なぜ簿記1級でもUSCPAでもなくACCAの時代なのか。

AI時代に生き残る会計人材の条件

会計や経理の仕事は「つぶしが効く」と言われます。実際、この分野を選べば、景気の波を受けにくく、比較的安定したキャリアを築きやすいのは事実です。

しかし問題は、「どんな学びを選ぶか」です。

日本では今でも、会計分野の王道として

  • 簿記検定1級
  • USCPA(米国公認会計士)

が挙げられることが多いですが、本当にそれがこれからの時代に最適な選択なのでしょうか。

本記事では、「なぜ簿記1級でもUSCPAでもなく、ACCAなのか」を、AI時代・国際基準・英語力という観点から掘り下げていきます。

簿記は「もう必要ない」のか?答えはNO、でも…

まず誤解してほしくないのは、簿記の基礎知識が不要になったわけではないという点です。

会計の基礎として、仕訳の考え方や財務諸表の構造を理解する上で、簿記の知識は今でも活用できます。

ただし問題は、「簿記1級レベルの技能が、そのまま仕事の価値になるか」という点です。

現在は、

  • ERPシステム
  • クラウド会計
  • AIによる自動仕訳

によって、帳簿記入や集計作業は急速に自動化されています。 簿記というのは本来は「帳簿記入」という技術です。 仕訳を元帳に転記して、それを試算表に転記して、財務諸表に仕上げる。 かつては帳簿をいくつも作って、それに実際に転記をしていたわけですが、今はそんなことをしている会社はほとんどありません。 会計システムがこの帳簿記入自体は一瞬でやってくれます。

つまり、簿記は「前提としての知識」としては必要でも、それ自体が実務で役立つ、差別化要因になる時代ではなくなっているのです。

USCPAの限界|USGAAPは世界で使われなくなっている

次にUSCPAについて考えてみましょう。USCPAは「英語が使える会計資格」として、日本では今でも高い人気があります。

しかし、ここには大きな落とし穴があります。

USCPAの学習の中心は、USGAAP(米国会計基準)と米国税法です。

ところが世界は今、IFRS(国際財務報告基準)へと収束しています。

米国以外の多くの国ではUSGAAPは使われておらず、日本企業でさえIFRSを採用するケースが増えています。 日本のグローバル企業の約99%はIFRSを採用しています。 USの会計基準を中心に勉強をするUSCPAは本筋ではありません。 また、アメリカの税法やSOX法などアメリカでのルールを学習しても日本で役に立つ場面は極めて限られます。 つまりUSCPAで身につく知識は、世界的な汎用性という点では限定的なのです。

日本企業でUSCPAの知識を求めている人はほぼありません。 英語と会計さえできればよい、その証明としてUSCPAがあるだけ、なのが実態です。

選択式試験では「英語で仕事をする力」は身につかない

USCPAのもう一つの大きな問題は、試験形式にあります。

USCPAは基本的に選択式試験です。読む英語力は鍛えられますが、

  • 自分の考えを英語で説明する
  • 相手に納得してもらう文章を書く

といった実務で最も重要な英語力は、ほとんど鍛えられません。 4つの中から正しいものを選ぶ。 文章の中から誤りを見つける。 与えられた状況から正しい仕訳を作る。 こんなことはもうAIに聞けば一瞬でやってくれます。 それを覚えることによある価値はありません。

AI時代に価値が残るのは、「正解を選ぶ力」ではなく、「IFRSなどの本質を理解した上で、会社に適用して判断し、それを第三者に説明し、説得する力」です。 これはAIにはできません。人間がしないといけません。 しかもグローバル時代にはそれが英語でできるというのが求められてきます。

ACCAが評価される理由|IFRS×英語表現力×経営視点

では、なぜACCAなのか。

ACCAの最大の特徴は、次の3点に集約されます。

  • 世界標準であるIFRSを中心に学ぶ
  • 英語の記述式試験で表現力を鍛える
  • コーポレートファイナンス・管理会計など経営視点を学ぶ

ACCAは「記帳の専門家」ではなく、経営を理解し、会計の言語でビジネスを語れる人材を育てる資格です。

試験では、「正しい仕訳を書けるか」ではなく、

  • この判断はなぜ妥当なのか
  • 経営にどんな影響があるのか
  • 利害関係者にどう説明するのか

といった思考力・説明力が問われます。 しかも時代は超グローバル時代。 生き残り成長する会社は間違いなく海外展開をしています。 海外を相手にM&Aをしたりして、海外の監査人などとも交渉をしていける人材が求められています。 選択肢を選べる人ではありません。

AI時代に生き残るのは「考えて説明できる会計人材」

AIが発達すればするほど、

  • 作業
  • 計算
  • 記録

の価値は下がります。

一方で、

  • 判断
  • 説明
  • 意思決定への関与

の価値は、むしろ高まります。

ACCAは、この「人間にしかできない領域」を正面から鍛える資格です。

評価のための資格ではなく、生き抜くための学びを

簿記1級やUSCPAを目指す人の多くは、「他者に解りやすく評価されたい」という気持ちが出発点になっています。

それ自体は否定されるものではありません。 そうでないと転職できなかったりするのも悲しい現実です。  

しかし、最終的な評価はあくまで結果です。本質は、仕事で使える力を身につけることです。 転職したけれど、知識が全然役に立たず、社内で評価されなくて首になった。 では見せかけの力だけついて、むしろ人生は苦しくなります。  

本当の力を付けて、会社から評価される人材になりましょう。 そうすると様々なチャンスが与えられ、それを実績にまた転職ができ、キャリアがどんどん充実します。 今の時代の世界中の会社が必要とする人材は、IFRSや経営やファイナンスを理解し、英語で考え、英語で説明できる会計人材。

それこそが、AI時代・グローバル時代において、本当に「つぶしが効く」存在ではないでしょうか。

その答えとして、私はACCAを強くおすすめします。

ACCAに挑戦したい方、日本語で効率よく学びたい方は、ぜひセミナーにご参加ください。  

 

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