USCPAに合格しなかった人はACCAでリベンジを。
日本ではUSCPAの知名度が高く、転職のために「とりあえず」USCPAを受験する人が多いです。
日本語で教材を提供している会社もいくつもあるので、取りやすいイメージが先行しています。
確かに転職などでは活かせる資格です。知名度があります。
しかしハードルはそんなに低くありません。
まずは受験前。
会計の単位が無いと、受験すらさせてくれません。
お金を払って海外の大学の単位を取らないとなりません。
公会計とか、日本では実務に全く役に立たないことを勉強させられて、ここでやる気をなくす方もいます。
そして何とか単位を取れたとしても、受験もそう簡単ではありません。
1科目のボリュームはそれなりに大きく、75%の正解率を求められます。
これを4科目連続で受験し、全てを1年半で完了しないとならない。
そもそもそのボリュームの多さに圧倒され、受験まで至らなかったという方も多いです。
受験できたとしても、4科目を1年半の間に合格できず、最終的に諦めた人も。
受験料も高いです。
時間制限内に合格しないといけないため、何度も挑戦すると、数十万がそれでぶっ飛んでいきます。
そして勉強する内容は米国の会計基準です。
日本の多国籍企業の大半が使っているのはIFRSですので、あまり日本では使わない会計基準を学んでいます。
日本の多国籍企業はかつては米国会計基準を使っていましたが、そのほとんどがIFRSに変更しました。
更にRegulationという科目は米国の税金を学ぶ科目。
私自身はこの科目は何を学んでいるのか、意味がわかりませんでした。
米国で働かない限り、この知識は役に立つ場面は少ないです。
これでは受からないのも仕方ありません。
USCPAの受験者数において、日本は米国に次ぐ2位というデータがあります。
ですが、合格率は受験者数上位の国の中で最下位というデータもあります。
「日本語テキストがあるから合格できる」
と思って受験した結果、みんなが受験して、多くが失敗して、合格率は最下位という状態になっているのかもしれません。
私自身は、簿記1級を持っている状態で、受験当時は9時ー5時の会社で、プライベートの時間をほぼ全て勉強に充てて、専門学校の日本語テキストだけでは足りないので、アメリカから電話帳のようなテキストを取り寄せて、それでギリギリ合格したのがUSCPAです。
私以外の受験者で、余裕で合格した人は開成から東大に行った天才の商社マンみたいな人だけです。
USCPAに残念ながら不合格だった方。
全く気にする必要ないと思います。
あの試験は、天才でもない限り、ある程度の時間的余裕のない人は合格しないです。
そこで得られなかった知識そのものは、別に対して重要なものではありません。
大切なのは、これから。
せっかく英語や会計の力がついたのであれば、それを無駄にすることなく、ACCAを学習してみると良いと思います。
ACCAは最初の科目は全て選択問題で、50点を取ればよく、合格率も70%超。
まず間違いなく合格できるというところからじっくりとはじまっていきます。
しかも学習内容は、今の日本で求められているIFRSの知識です。
それ以外にも企業買収の時に使うコーポレートファイナンスのような知識も得ることができます。
一度合格したら、その合格実績は永遠。(上級の科目は7年以内に合格が必要です。)
「ACCAを途中で諦める」
なんていう結論を出す必要もありません。
いつか残りの科目を取れれば良いわけですから。
USCPAに合格できず、何か悔しい気持ちがあるのであれば、ACCAで晴らしてみましょう。
USCPAよりも楽しい勉強だと思いますよ。
日本語での学習に興味がある方はご連絡ください。
それでは、また。