ACCAの試験形式とその対策について。

ACCAの試験形式は本当に「英語の記述地獄」なのか?段階的に成長できる仕組みを徹底解説

ACCAがどういう試験形式か、正しく理解していますか?

「ACCAって全部記述式なんでしょ?」 「英語が苦手だから自分には無理…」

こんなふうに思って、最初から選択肢から外してしまっている方も多いかもしれません。しかしそれは、ACCA試験に対するよくある誤解です。

実際のACCA試験は、いきなり高度な英語論述を求めるものではありません。むしろ、英語と会計の両方を「段階的に育てていく」よう、とてもよく設計されています。

この記事では、ACCAの試験形式をレベルごとに詳しく解説しながら、なぜ英語が苦手な日本人でもACCAに挑戦できるのかを丁寧に説明していきます。

ACCAは全部で13科目。試験形式は3段階に分かれている

まず大前提として、ACCAは全13科目で構成されています。そしてこれらは、以下の3つのレベルに分かれています。

  • Applied Knowledge(入門)
  • Applied Skills(基礎)
  • Strategic Professional(応用・最終)

重要なのは、この順番でしか受験できないという点です。つまり、いきなり最終レベルの論述試験に放り込まれることはありません。

最初の4科目は「オンデマンド試験」|記述なし・選択式中心

ACCAのうち、最初の4科目はオンデマンド試験です。これは、自分の好きなタイミングで、いつでも受験できる試験形式です。

この4科目の特徴は以下の通りです。

  • 基本は選択問題
  • 記述問題はほぼなし
  • コンピュータが自動出題・自動採点
  • 試験結果はその場で判明

つまり、「英語で長文を書く」という要素はほとんどありません。ここでは、英語の問題文に慣れ、会計・ビジネスの基本用語を身につけ、試験の雰囲気を掴むというウォーミングアップの役割を果たします。

Applied Skillsから記述が登場|ただし3分の2は選択問題

オンデマンド試験が終わると、次はApplied Skillsレベル(科目群)に進みます。ここからは年4回(3か月に1度)の定期試験になります。

このレベルの試験形式は、概ね以下のような構成です。

  • 3分の2が選択問題
  • 3分の1が記述式

合格点は50点。つまり、選択問題をしっかり解けるだけでも、合格ラインに十分近づけます。

Applied Skillsの記述は「英作文」ではない

ここで出題される記述問題は、以下のような指示が中心です。

  • Describe(説明せよ)
  • Evaluate(評価せよ)
  • Discuss(議論せよ)
  • Calculate(計算せよ)

求められるのは「難しい英語」ではなく、採点官に伝わる形で論点を整理することです。計算プロセスを見せる、要点を箇条書きにする、短い英文で結論を伝える――このような書き方でも、十分に点数を積み上げられます。

最後のStrategic Professionalは全て論述|でも準備はできている

Applied Skillsを全て合格すると、いよいよ最終段階のStrategic Professional(4科目)に進みます。このレベルでは、確かにほぼ全て論述式になります。

ただし安心してください。ここまでにすでに、9科目分の英語問題に触れ、段階的に記述に慣れ、会計・ファイナンスの語彙も十分に蓄積しています。つまり、いきなり論述が始まるのではなく、自然と書ける状態に育っているのです。

「実務っぽい」問題が出るのがACCAの特徴

Strategic Professionalでは、例えば以下のような問題が出題されます。

  • Prepare a report to CFO(CFO向けにレポートを作成せよ)
  • Recommend actions to CEO(CEOに提案せよ)
  • Advise the Chairman(会長に助言せよ)

つまり、実務を想定したケース問題です。ここでは知識の暗記だけではなく、「状況を理解し、相手に伝わる形で提案できるか」が問われます。

Professional Marks(プロフェッショナルマーク)が鍵になる

この最終レベルでは、プロとして書けているかを評価するProfessional Marksが導入され、100点中20点がここに割り当てられています。

ここで評価されるのは「英語が流暢か」ではありません。例えば、以下のような観点です。

  • 誰に向けた文章かが明確か(CFO/CEO/会長など)
  • レポートとしての形式・構成が整っているか
  • 反対意見も踏まえて結論を導けているか
  • 多角的・批判的に物事を見られているか

これは英語力の問題というより、会計士としての思考力が育っているかどうかの評価です。

ACCAは「千里の道も一歩から」を体現した試験

ACCAの試験設計は、選択式から始まり、徐々に記述が増え、最終的に実務レベルの論述へとつながっていく積み上げ型です。

「ビジネス英語ができるようになりたい」と思っても、いきなりできる人はいません。いきなり難しい論述に挑めば挫折します。だからこそACCAは、挫折しないための道筋を最初から用意しています。

まとめ|ACCAは英語が苦手な人ほど、むしろ伸びる

ACCAは最終的には論述式試験です。しかし本当に大切なのは、そこに至るまでのプロセスです。

  • 選択式から始まるのでスタートしやすい
  • 記述は段階的に増えるため、無理なく慣れられる
  • 最終的に「仕事で通用する英語力と論理力」が身につく

会計のプロとしての英語力を手に入れることは、一生のキャリアを支える財産になります。それを育ててくれるのがACCAです。

一歩ずつ少しずつ進んでいきたい方は、ぜひ一緒に頑張っていきましょう。日本語で効率よく学習したい方は、ぜひご連絡ください。

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