ACCAの試験の出題形式に関する説明と対策
ACCAがどういう試験形式か知っていますか?
「記述なんでしょ? 無理無理!!」
なんて思っていたりします?
ちょっと違うんです。
なので今日はその誤解を取り除きます。
まず、ACCAは13科目の試験になります。
このうち、4科目はオンデマンド試験となっており、いつでも受験可能です。
これらの4科目は基本的には選択問題、あるいは選択問題に毛が生えたくらいの問題です。
記述はありません。
これらの問題はコンピュータが自動的に出題し、自動的に採点がされます。
ですので結果も即わかります。
この4科目が終わると、Applied Skillsというレベルの5科目に挑戦しますが、ここからは3か月に1度の試験です。
ここからは採点官が人力で採点します。
このレベルになると、3分の2くらいが選択問題で、3分の1が記述式になります。
とはいえ、3分の2の選択問題をしっかりと解くことが出来れば、必要な合格点の50点は取れることになりますね。
このレベルの記述は、
~~についてDescribeせよとか、
Evaluateせよとか
Discussせよとか
Calculateせよとか
そういう問題がでます。
計算のプロセスをしっかりと見せたり、ポイントを箇条書きにしていく形でもある程度の点数は取れることになります。
これが終わると、最後にProfessional Strategicという最終レベルの4科目が待っています。
はい、ここまでくると、いよいよ全て論述ですね。
でも安心してください。
それまでにもう9科目分の相当な量の英語に触れていますし、記述にももう慣れてきています。
このProfessional Strategicのレベルでは、
~~について
Prepare Report to CFOとか、
Recommend to CEOとか、
Advise to Chairmanとか、
そういう問題になってきます。
もっと実際の仕事っぽくなるんですね。
ここまでくると、プロフェッショナルマークと言ってプロっぽく書けているのか、に対して 採点がされてきます。
プロフェッショナルマークが100点中20点入っています。
このProfessional Strategicのレベルは実は新しく学ぶことというのはそこまで多くないです。
この最後のレベルで、これまで学んだ知識を、
プロとして使えるレベルに高めろ!
とACCAは言っているわけですね。
この「プロっぽく」ですが、英語が流暢かとかそういうことを求めているんじゃないんです。
日本語のレポートでも、日本語は流暢だけど全然まとまりのないレポートはプロフェッショナルではないですよね。
ここではレポートとしての形式や、誰に対して書いているのか、反対議論を踏まえて、結論を導けているのか、
多角的に物事が見れているのか、批判的な視点を持てているのか、などを採点してきます。
これができるかどうかは、英語力の問題ではありません。
会計士としての視点を持てるまでにしっかりと学習をしてきたかどうか、ただそれだけなんです。
ここまでできるようになってくると、仕事でバリバリに使えるくらいの英語力になってきます。
このレベルに至るまでを選択問題のレベルから、徐々に徐々に積み上げてきます。
千里の道も一歩から。
「ビジネス英語が出来るようになりたい」
と思っても、そんなものはいきなりできるはずがありません。
少しずつ進まないと、挫折します。
一歩ずつ、着実に前に進んでいくために方向性を示してくれているのがACCA試験だと捉えることもできます。
ACCAの試験形式は、確かに最終的には論述ですが、大切なのはそこに至る過程です。
この過程で大きく成長できます。
一歩ずつ少しずつ進んでいきたい方は是非一緒に頑張っていきましょう。
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