ACCAの受験資格と資格取得のための実務要件について
今回はACCAを受験するためには何か要件があるのか、全科目合格した後には実務経験の要件はどうなっているのか?
という疑問にお答えしようと思います。
ACCAの受験資格と資格取得のための実務要件について
ACCAの受験資格はUSCPAよりも緩く、解りやすくなっています。
ACCAの受験のためにはある一定水準の教育を完了している必要があります。
厳密には受験の際に審査を受けることになりますが、4年生大学を卒業した方であれば受験資格はあると思って頂いて結構です。
ACCAのページには、自分に受験資格があるのかをチェックするページがあります。
https://www.accaglobal.com/gb/en/qualifications/glance/acca/minimum-entrance.html
そこには、日本に関しては以下のようなガイダンスがあります。
Graduation Certificate from a Technical High School
Lower Secondary School Leaving Certificate (Chugakko Sotsugyo Shomeisho)
Special Training School Upper Secondary Certificate (Senshu gakko koto-ka sotsugyuo menjo)
Upper Secondary School Leaving Certificate (Kotogakko Sotsugyo Shomeisho)
これらに該当するところの学位をお持ちの人ではInsufficient(不十分)ということが書かれています。
要は、中学校、高校、専修学校では受験資格を満たさないということで、所謂普通の大学を出ている方は資格があるということになります。
一方、この受験資格の無い方はFoundation Levelというところからスタートすることになりますが、これらに合格をすれば受験できることになります。
このACCAの受験資格を満たした方は、ACCAの試験は13科目の試験からスタートします。
最初の3科目は難易度の低い科目になりますので、70%程度が合格する試験です。
よくわからない、先に繋がらない検定試験を取るくらいなら、これに合格してACCA科目合格者として市場価値を上げてしまいましょう。
ただし、一部の大学のコースによってはこのうちの科目が免除される場合があります。
会計系の学士を取得した方は科目が免除されて受験が楽になる可能性があります。
日本の大学の商学部を卒業の方は3科目から4科目程度が免除になる可能性があります。
日本の公認会計士資格をお持ちの方は、基礎の3科目が免除になる可能性が高いです。
米国の公認会計士資格(AICPA)をお持ちの方は、8科目が免除になります。
実務要件について
また、13科目の合格と共に、3年間の財務会計関連の職務経験が必須となります。
とはいえ、高レベルの職務である必要はありませんので、通常の会社の経理におられれば問題なく資格は取得できると考えて頂いて結構です。
ACCAの勉強が大体3年くらいですから、その間経理の仕事をしていたら、ちょうど経験は満たすようになります。
3年間の職務経験の証明もする必要があります。
これは通常は近い立場で働いていた同僚で、有資格者に証明(必ずしもACCAである必要はない)をお願いすることが望ましいですが、例えばラインマネージャに有資格者がいなくても、外部の有資格者などに依頼することで証明は可能です。
通常、経理部などであれば外部の監査人の公認会計士と仕事をすることになるので、そのような方にお願いをすれば良いということになります。
尚、私の場合にはこの3年間の職務経験は通常の会社内の経理部(売掛金の消込とかそういう程度のものも含みます)での勤務と、英国の会計事務所での勤務経験で満たしていました。
当時は英国の会計事務所で働いていたので、その事務所の方に資格保持者がいたので、その方に証明をお願いしました。
一方で、私がACCA資格を取った後に、同僚でACCAを取った人がいたのですが、その方に証明を依頼されて、証明してあげたこともありました。
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それではまた。